グルテンフリーはやめた方がいいといわれることがあります。
この理由は、栄養バランスを崩しやすいこと、食べるものが制限されストレスが溜まることなどがあげられます。
ですが、グルテンフリーをすることで、体調の不調が改善する人もいます。
- グルテンフリーはやめた方がいいといわれる理由
- グルテンフリーのメリット・デメリット
- グルテンフリーを続けた結果の体験談
など紹介しますので、参考にしてくださいね。

tokinoya
この記事の監修者
2005年から臨床検査技師として、健診センター、中核病院などに勤務、臨床検査科長や経営推進課の責任者を務めた。 自身がアトピーに子供のころから悩まされていたことから、グルテンフリーや無農薬、添加物に対して論文を読み漁る。現在は酵素風呂などの健康事業を手掛ける経営者。
tokinoyaのプロフィール
グルテンフリーはやめた方がいいといわれる理由

グルテンフリーはやめた方がいいといわれる理由をいくつか紹介します。
- 栄養バランスが崩れる可能性がある
- 食べるものが限定される
- 原材料の確認が大変

美容や健康のために小麦粉を食べないグルテンフリーが流行していますが、注意点があることは確認しておきましょう。
栄養バランスが崩れる可能性がある
栄養バランスが崩れる可能性があることが、グルテンフリーはやめた方がいいといわれる理由の一つ。
小麦粉抜きの食生活にすると、ビタミンB群や食物繊維が不足する可能性があるからです。
グルテンを含む食品には、人体に重要な栄養素が含まれています。
- ビタミンB群
- 食物繊維
- 鉄分
- マグネシウムなど
グルテンフリーにすることで、ビタミンB群や食物繊維の摂取が減少するかもしれません。
グルテンフリー製品の多くは、精製された代替穀物が使用されています。
これらは栄養価が低く、糖分・脂質が高いものがあるのは注意が必要です。
グルテンフリーでダイエットしたいと思っていたのに、かえってカロリー過剰摂取につながることもあります。
食べるものが限定される
グルテンフリーをやめた方がいいといわれる理由として、食べるものが限定されるということがあげられます。
小麦は多くの食品に含まれていて、食事の選択肢が限られるからです。
外食では特に小麦粉抜きのメニューは少ないので負担に感じるでしょう。
完璧なグルテンフリーに拘ると、毎回の食事がストレスになり精神的に疲れてしまいます。
原材料の確認が大変
グルテンフリーをやめた方がいいといわれるのには、原材料の確認が大変ということもあります。
グルテンは様々な食品に含まれているからです。
小麦・大麦・ライ麦などにグルテンは含まれています。
パッケージに記載された成分を細かくチェックしないと、グルテンが使われているかわからないケースもあります。
食品の加工過程にグルテンが混入する場合があるので、安全性を確認するのは重要です。
特に外食の際は、グルテンが含まれているか・調理の過程で混ざる可能性がないかは注意する必要があります。
グルテンフリーのメリット・デメリット
グルテンフリーのメリット・デメリットを確認しておきましょう。
メリット | デメリット |
---|---|
ダイエット効果が期待できる 肌や体の不調の軽減 食後の血糖値上昇を抑える | 栄養バランスが崩れる可能性 ダイエットの効果が出るとは限らない グルテンフリー食材は少ない 外食しにくい |
栄養バランスが崩れやすい・外食しにくいなどのデメリットがありますが、グルテンフリーにはメリットもあります。
小麦を使った食品は脂質・糖質が多く含まれているものが多いので、それを控えることでカロリー摂取が抑えられてダイエット効果が期待できます。
血糖値の上昇を抑えるので脂肪をため込みにくくなり、糖質を控えることでむくみも軽減されるかもしれません。
体質的にグルテンが合わない人は、グルテンフリーで肌や体の不調が改善したという声もありますよ。

グルテンフリーの効果を感じるのはいつからか気になりますね。
>>グルテンフリーの効果はいつから?で詳しく紹介していますが、2週間くらい続けてみると体調に変化を感じられるかもしれません。
グルテンフリーのメリット・デメリットについては>>グルテンフリーのデメリットとメリットの記事で詳しく紹介しています。
グルテンフリーを続けた結果の体験談

グルテンフリーを続けて、体が軽くなって肌の調子が良くなりました。
鼻水も止まったのはうれしかったです。

血糖値制限のためにパンをやめたら、体重が減ってきたので効果がある感じ。
体調が良いのか、昼間の眠気が解消したみたいです。

小麦が体に合わなかったようで、グルテンフリーをしたらおなかの調子が良くなった気がします。
体調が良くなって生理痛が軽くなったかも。
グルテンフリーを続けた結果、体調が良くなったという体験談です。
もともと、グルテンが体に合わなかった人が、グルテンフリーをしたことで身体の不調が軽減されたのかもしれませんね。
摂取カロリーが減って体重が減った、小麦断ちをして痩せたなどダイエット効果を感じる人もいました。
グルテンフリーの効果は>>グルテンフリーの効果の記事も参考にしてくださいね。
グルテンフリーをやめた人の体験談

グルテンフリーをしても、特に体調の変化はありませんでした。
食事のたびに、原材料を確認したりするのが面倒でやめた感じ。

グルテンフリー食品は少なくて、値段も高くて挫折……。
パンやパスタが食べれないのがつらいのでやめてしまいました。
グルテンフリーはグルテンが含まれていないか、食事のたびに確認するのが大変という声が多いです。
思いがけないものにもグルテンが含まれているケースもあるので、完ぺきを求めるとストレスに感じるのでしょう。
グルテンフリーにしても、他の食品をたくさん食べてしまって太ったという人もいます。
健康な人はグルテンフリーにしても、特に体調に変化を感じないかもしれませんね。
健康な人にとって小麦が体に悪いというのは正しくありません。グルテンフリーをして体調が良くなるなら続けてみるといいですね。

グルテンフリーをやめたら、体調が悪くなるということはありません。
ストレスが溜まったらいったんお休みするなど、無理のないゆるグルテンフリーもおすすめですよ。
グルテンフリーがおすすめの人・おすすめしない人

グルテンフリーがおすすめの人・おすすめしない人を紹介します。
おすすめの人 | おすすめしない人 |
---|---|
小麦アレルギーなど疾患がある人 小麦食品を食べることで体調が悪くなる人 ダイエット・健康に気を使いたい人 | 小麦で作った食品をたべたい人 |
小麦アレルギーや小麦不耐性などの疾患がある人は、グルテンフリーをおすすめします。
グルテンのたんぱく質に身体が反応して、調子が悪くなるからです。
小麦アレルギーの人はグルテンを摂取することで、
- 皮膚の発疹
- 消化器系の不調
などの恐れがあります。
こういった症状を避けるためにグルテンフリーは大切です。
グルテンが体に合うかどうか>>グルテン不耐性チェックをしてみるといいですよ。
ダイエットや健康に気を使う人にもグルテンフリーはおすすめ。
小麦のグルテンは、消化器官に負担をかけることがあるからです。
小麦製品の糖や脂質を控えることで、体重管理や血糖値の安定を図ることができます。
ですが、グルテンフリー製品の中には糖分・脂質が多いものもあります。
健康のためにグルテンフリーをするなら、栄養バランスを考えた食生活を意識することが重要です。

小麦を使ったパンやパスタが大好きな人は、食べられないとストレスが溜まってしまいます。
かえって体重が増える場合もあるようですよ。
グルテンフリーは日本人には意味ないわけではない
グルテンフリーは、日本人には意味ないといわれることもありますが、そうも言い切れません。
日本人にも小麦が体に合わない人がいるからです。
グルテンフリーとは、セリアック病や小麦不耐性の人のための食事療法です。
小麦に含まれるグルテンを摂取すると体調が悪くなる人のために開発された食事療法なので、そうでない人には意味ないといわれることがあります。
ですが、病気の診断が出ていなくても、小麦が体に合わなくて体調が悪くなる人は日本でも少なくないようです。

グルテンフリーを試して体調が良くなったという人は、小麦が体に合わなかったという可能性がありますね。
体に不調があったり、健康や美容を目的としてグルテンフリーに取り組むのは意味のないこととは言い切れないでしょう。
グルテンフリーの効果については>>グルテンフリーの効果の記事を参考にして下さい。
グルテンフリーはやめた方がいい?に関するQ&A

グルテンフリーはやめた方がいい?に関するQ&Aを紹介します。
グルテンフリーで顔つきが変わる?
グルテンフリーにすると顔つきが変わる可能性があります。
これは、グルテンによる炎症反応が改善するからです。
グルテンによって炎症反応が起きると、
- 顔がむくむ
- 頬が赤くなる
- シミや色素沈着
などが引き起こされることがあります。
グルテンフリーにすると炎症がおさまり、むくみが取れてすっきりした顔つきになるかもしれませんね。
>>グルテンフリーで顔つきが変わる?の記事で詳しく紹介しています。
グルテンフリーは癌の予防になる?
グルテンフリーは癌の予防につながると考えられています。
セリアック病などグルテンが体に合わない人の場合、グルテンを摂取することで臓器に炎症を起こすからです。
臓器に炎症を起こすことが、がん発症の原因の一つとも言われています。
なので、グルテンフリーによって炎症を抑えられれば、癌の予防になるといえそうです。
(参考:公益財団法人 腸内細菌学会公式サイトより)
グルテンフリーの食材とは?
グルテンフリーの食材は、以下を参考にして下さい。
- 米
- そば(十割)
- 肉
- 豆腐
- 野菜
- 魚介類
- ナッツ チーズ
- 果物
- 米粉(パン・スイーツ・麺・餃子・カレー・天ぷら)
- 大豆粉(パン・麺)
- その他グルテンフリー食品(パン・麺・クッキーなど)
小麦粉を使わない食品は、グルテンフリーとして食べることができます。
グルテンフリーのパンや麺なども手軽にスーパーなどで購入できるので、試してみてくださいね。
グルテンフリーの食材については>>グルテンフリーの食材の記事で詳しく紹介しています。
グルテンフリーの食事例は?
グルテンフリーの食事例をいくつか紹介します。
- 焼き魚
- 刺身
- 焼き鳥
- オムライス
- ステーキ
- ドリア
- スパイスカレー
- ポテトサラダ
- フォー
- 韓国冷麺
- 十割そば
ご飯・味噌汁・焼き魚・酢の物など、和食のレシピだと簡単にグルテンフリーにすることができます。
ですが、和食の調味料(味噌・醤油・酢)は、製造過程で小麦粉が入っていることがあります。
原材料を確認して「小麦」の表示がないものを選ぶと良いですね。
カレーなどはルーを使わないで作ると、グルテンフリーになるので食べられるメニューが増えますよ。
>>グルテンフリーの食事例も参考にして下さいね。
グルテンフリーで体臭がきつくなる?
グルテンフリーをすると体臭が気になる場合があります。
これはケトン体代謝が起こり、体臭が発生するからです。
体内でブドウ糖が不足すると、体は脂肪を燃焼させてエネルギーを作ろうとします。
このとき、肝臓でケトン体が作られますが、ケトン体は水溶性なので汗と一緒に出てきます。
これが体臭・口臭の原因となります。
ですが、これは一時的なもので、グルテンフリーをして3ヶ月ほどで解消すると考えられています。
>>グルテンフリーで体臭?の記事も参考にして下さい。
まとめ
グルテンフリーは、栄養バランスが崩れたりストレスの原因となったりする場合があるので、やめたほうがいいといわれることがあります。
ですが、グルテンを含む小麦を使った食品を食べることで体調を崩す人は、グルテンフリーで体調が改善することもあります。
続けた結果ダイエットできたり、体が軽いという体験談もあるので、小麦が体に合わない人にはグルテンフリーはおすすめです。
和食のメニューを選択したり、グルテンフリー食品を利用することで手軽にグルテンフリーを試すことができます。
体調を改善したいという人は、一日一食・まずは一週間など無理のないゆるグルテンフリーを試してみてはいかがでしょうか。