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グルテンフリー効果ニキビ

グルテンフリーを行うことで、ニキビが改善できることがあります。

グルテンフリーでのニキビ改善は、腸内環境の改善からニキビをできにくくします。

このため、これまで化粧品などのスキンケアでニキビが改善できなかった方にも効果が期待できるかもしれません。

しかし、やり方を間違えてしまうと逆にニキビができる原因になることも。

今回はグルテンフリーが何故ニキビに効果的なのかについて解説します。

tokinoya

この記事の監修者

2005年から臨床検査技師として、健診センター、中核病院などに勤務、臨床検査科長や経営推進課の責任者を務めた。 自身がアトピーに子供のころから悩まされていたことから、グルテンフリーや無農薬、添加物に対して論文を読み漁る。現在は酵素風呂などの健康事業を手掛ける経営者。

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目次

グルテンフリーはニキビに効果がある

グルテンフリー効果ニキビ

グルテンフリーの食事は、ニキビに効果があります。

そもそも、小麦粉からできるグルテンがニキビや肌荒れの原因になりやすいからです。

グルテンを食べることで腸内環境の悪化や血糖値の上昇が起こり、結果的に皮脂の分泌を促し、ニキビができやすくなります。

皮脂の過剰分泌はニキビだけではなく、毛穴の開きなどの肌トラブルも引き起こします。

そのため、グルテンフリーではニキビはもちろん毛穴開きなどの肌トラブルも改善できる場合があるのです。

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グルテンフリーでのニキビ改善はスキンケアとは違い身体の中から改善します。

今あるニキビを治すだけではなく、ニキビのできにくい肌の土台を作ることができます。

治ってもまた吹き出物ができてしまうという人は、日々のスキンケアにプラスしてグルテンフリーも行うことがおすすめです。

小麦粉で肌荒れする理由

小麦粉で肌荒れを起こすのにはいくつか理由があります。

  • グルテンは腸内環境を悪化させる
  • 腸内環境の悪化でリーキーガットが起こる
  • 血糖値の急上昇

この3点について詳しくみていきます。

>>グルテンフリーで顔つきが変わる?の記事も参考にして下さい。

グルテンは腸内環境を悪化させる

グルテンは腸内環境を悪化させやすい物質です。

グルテンは腸内に炎症を起こしてしまう作用があるからです。

小麦からできるグルテンは、体内の消化酵素で消化しづらい物質です。

また、グルテンはベタベタとした粘着性があるため、腸にへばりついて体内で異物として溜まっていきます。

腸内環境が悪化することによって、肌荒れ以外にも下痢や便秘、腹痛などの消化器系の症状を引き起こすこともあります。

腸内環境の悪化でリーキーガットが起こる

腸内環境の悪化でリーキーガットが起こることも、肌荒れの原因と考えられます。

腸にグルテンが留まると、グルテンが腸管の細胞と結合し、細胞から「ゾヌリン」というたんぱく質が分泌されることがあります。

ゾヌリンにより腸のバリア機能が低下し、本来であれば腸を透過しない、消化されていない物質や老廃物、微生物成分が体の中に漏れ出してしまうのです。

これらの物質が血液を介して体のさまざまな部位に転移すると、炎症を起こして体の不調が起こります。

これを「リーキーガット」といいます。


参考:ヤクルト中央研究所「リーキーガット」

具体的な体の不調としては

  • 肌荒れ
  • 下痢
  • 疲労感
  • すでに持っている疾患の進行を早める

などがあります。

血糖値を急上昇させる

小麦が血糖値を急上昇させやすいことも肌荒れの原因になります。

血糖値が上昇したときに分泌されるインスリンが皮脂腺を刺激し、顔の皮脂を分泌させてしまうからです。

皮脂はニキビの餌となるため、皮脂分泌が過剰になると結果的にニキビや吹き出物ができやすくなります。

小麦には「アミロペクチンA」という物質が多く含まれており、この物質は血糖値の上昇に作用します。

食品による血糖値の上昇度合いを示すGI値では、70以上を高GIと位置付けていますが、小麦粉を含む食パンは91、うどんは85と高GIです。

そのため、食後皮脂が増えやすく、顎やおでこにニキビができやすくなります。

小麦アレルギーの肌荒れの特徴

グルテンフリー効果ニキビ

小麦アレルギーの人が小麦を摂取すると、アレルギー反応としてじんましんや湿疹が出ることがあります。

特にできやすい場所は顎のあたりで、ニキビや吹き出物ができやすくなります。

これまで小麦アレルギーではなかった人でも、じんましんや湿疹が起こる場合には要注意です。

実は、小麦アレルギーは大人になってから突然発症することもあるからです。

小麦を食べた後に顔だけではなく全身に酷いじんましんが出たり、顔つきが変わるほどの大きな炎症が起きている場合、グルテンによる肌荒れではなくアレルギー反応の可能性が高いです。

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強い肌荒れができた場合は、医療機関を受診するようにしましょう。

グルテン不耐症の場合も肌にトラブルがあるケースも。グルテン不耐症のチェックについては【徹底解析】グルテンが体に悪い理由の記事も参考にしてください。

不安な方はクリニックの血液検査でアレルギーの可能性をチェックしておくこともおすすめです。

グルテンフリーの食材

特別な食品を購入しなくても、普段食べている食品でグルテンフリー生活をすることは可能です。

種類別に表でまとめました。

主食小麦粉の代用品おやつ

玄米
フォー(米の麺)
ビーフン
十割そば
米粉
大豆粉
トウモロコシ粉
タピオカ粉
片栗粉
和菓子
グミ
フルーツ
チョコレート

小麦抜きのグルテンフリー中はパスタやラーメンは食べられません。

そのため、麺料理が食べたい、という方はフォーを活用するのがおすすめです。

グルテンフリーのパスタを利用しても良いですね。>>グルテンフリーパスタどこで売ってる?で紹介しています。

洋菓子は小麦粉を使っているものが多く、市販のものは食べにくいですが、自分でおやつを作る場合には、米粉や大豆粉を使用すれば洋菓子も食べることができます。

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小麦粉を使ってお菓子を作る場合と分量が異なる場合があるため、パッケージ画像やレシピサイトを参考にしましょう。

コンビニでもグルテンフリーのお菓子を購入することができます。>>グルテンフリーのお菓子の記事を参考にして下さいね。

ゆるグルテンフリーも効果的!

グルテンフリーで肌荒れを改善したいけど、小麦を完全に抜きにするのは難しいという方には「ゆるグルテンフリー」がおすすめです。

ゆるグルテンフリーであれば、無理なく続けやすいからです。

ゆるグルテンフリーとは、グルテンを完全に排除するのではなく、自分のできる範囲で控えることです。

たとえば

  • グルテンが形成された食べ物のみ控える(パスタ、パン等)
  • 月に1度だけパスタやパンを食べる

などがゆるグルテンフリーにあたります。

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実はゆるグルテンフリーを継続しても、肌荒れの改善効果が期待できます。

肌荒れが起きるのは、食べ過ぎによるグルテンの過剰摂取が原因の場合があります。

対策としてグルテンを控えるだけでも腸内環境の改善が見込めるので、肌荒れの改善も期待できるかもしれません。

肌荒れを治すためにグルテンフリーをやってみたいけど続けられるか不安、という方はゆるグルテンフリーから始めるのがおすすめです。

グルテンフリーを続けた結果、肌や体調が良くなったという人は少なくありません。

グルテンフリーのニキビへの効果についてのQ&A

ニキビを改善するためのグルテンフリー生活について、今回は

  • グルテンフリーは日本人に意味ない?
  • グルテンフリーで肌質改善?
  • グルテンフリーでニキビが増えた?

の3点の疑問に回答します。

グルテンフリーは日本人に意味ない?

日本人のグルテン摂取量は欧米人に比べると少ないですが、グルテンフリーをしても意味がない、というわけではありません

グルテンが体質に合わない方であれば、体調の改善を期待できるからです。

牛乳が体質に合わない乳糖不耐症と同じように、グルテンにも不耐症が存在します。

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小麦は肌荒れに関係ないという意見もありますが、グルテンが原因で肌荒れをする場合もあります。

グルテン不耐症の方では、グルテンを摂取することで下痢や腹痛などの症状を起こしやすいです。

そのため、グルテンフリーで小麦の摂取をやめることで体調が改善するという方も一定数います。

>>グルテンフリーは日本人に意味ない?の記事で詳しく紹介しています。

グルテンフリーで肌質改善?

グルテンフリーを継続することで、肌質の改善も期待できます。

グルテンの摂りすぎで腸に炎症ができている場合、ニキビができやすい肌質になるからです。

腸内環境が悪化していると、今あるニキビを治ったとしても新しいニキビができやすくなります。

そのため、グルテンフリーを行うことでニキビができやすい肌質の改善ができます。

グルテンフリーでニキビが増えた?

グルテンフリーを行うことで、かえってニキビが増えたという人もいます。

無理なグルテンフリーをすると、ストレスでニキビができる可能性があるからです。

ストレスを感じると、ホルモンバランスが乱れ、男性ホルモンが有利になります。

男性ホルモンが有利になると、皮脂の分泌量が増えたり、肌の角質が硬くなるため、ニキビができやすくなります。

急にストイックにグルテンフリーを行うとストレスを溜めやすく、ニキビの原因となってしまいます。

対策としてはグルテンを減らすだけのゆるグルテンフリーに切り替え、無理せず続けるなどの方法があります。

まとめ

グルテンフリーを行うことで腸内環境を改善し、ニキビをできにくくすることができます。

グルテンは腸内に留まりやすく、腸に炎症を起こす原因になるからです。

しかし、グルテンフリーを続ける中でストレスを溜めてしまうと逆にニキビができやすくなってしまいます。

グルテンを控えるだけのゆるグルテンフリーも活用し、自分に無理のない範囲でグルテンフリーを継続しましょう。

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